48歳会社員が 家を買う 決断をするまで
「戸建て」か「賃貸」かというのは永遠の課題とも言われます。
僕は今48歳ですが、これまでずっと賃貸に住んできました。
転勤のある会社にいる、というのもありますが、住まいを変えられるというのは、人生の自由を手にしているような、心の安心感があったというのも大きな理由です。
しかし、そんな人生設計を壊すようなことが起こり、 家を買う という決断をすることになりました。
この記事では
この記事から始まる【48歳の会社員が家を買う】のシリーズでは、僕が家を買う決断をしたところから、実際に家を購入して、住んでみたリアルなところを紹介します。
ほぼリアルタイムで記事にしていくので、進展がない場合は更新がないのですが、気長にお付き合いいただけたらと思います。
まず今回の記事では、僕の家族構成や状況、会社の社宅制度などの周辺状況、今後訪れる変化などを紹介しながら、家を買う決断をするに至った理由を綴っていきます。
我が家を取り巻く状況
我が家は3人家族で、僕48歳サラリーマン、嫁さん40代前半パート、子供14歳です。
今は千葉に住んで、都内の会社に通っています。
僕の会社は転勤があり、今までは賃貸物件を借り上げ社宅として、自己負担20%で利用していました。
自己負担20%というのは、僕の業界ではかなり恵まれている方ですが、首都圏はそもそもの家賃が高いので、決して楽とはいえない生活です。
首都圏にきて9年ほどたちますが、そろそろ転勤があるだろうと考えて、家を買うということは全く考えていませんでした。
むしろ、次の転勤で実家に近いエリアに異動させてもらって、あわよくば実家住みをというのを考えていたほどです。
子供は4歳の頃から今までずっとピアノを習っていて、家にはアップライトピアノがあります。
首都圏でピアノが置けるファミリー向け賃貸物件、というのはなかなかレアで、その分家賃も高いのですが子供のためと我慢しながら住んでいました。
家を買う ことの迷いと悩み
「持ち家」か「賃貸」かは、結婚生活を送るなかで何度も話し合ってきました。
そのたびに、最後は「賃貸」という結論になっていました。
その一番の理由は、僕も嫁さんも、賃貸のメリットを気に入っていたからです。
賃貸のメリットとは、例えば修繕について、通常の使用であれば、借り手が負担する修繕はほとんどありません。
水回りや、ドアなどの設備、給湯器や、備え付けであればエアコンの交換までも、オーナー負担で行われます。
また、隣近所におかしな人が入居したときには、最悪、こちらが引っ越して逃げることも簡単にできます。
それに対して「持ち家」は、「賃貸のメリット」がすべてデメリットとして覆いかぶさってきます。
「家は資産」という考え方にも、減価償却や子供が巣立っていくことなどを考えると、ただの「重荷」なのではないかと考えていました。
会社の制度が激変
そんな賃貸派の我が家にとって、その考えを変えさせる原因になったのが、会社の社宅制度の変更です。
僕の会社は、コロナ禍でマイナスの影響を受けている業界です。
コロナに加えて、昨今の為替の急激な円安、様々な物価の上昇が悪い方向に影響しています。
そんな、ただでさえ生活が厳しくなっているときに、会社は社宅制度の変更を打ち出してきました。
詳しくは書けませんが、ざっくりといえば「年寄りほど家賃負担が増える」制度に変更になりました。
体のいいリストラなのかもしれませんが、会社の表向きの理由は「住宅購入を促す」といっています。
会社にしてみれば、社員が持ち家になれば社宅の費用負担はなくなります。
生活が厳しくなっているときにこの制度変更はひどいと思いますが、所詮サラリーマンは奴隷と同じような立場です。
気に入らないなら辞めなさいと言われるのが関の山。
この制度変更によって、我が家では、それまで諸々含めて4万円程度だった住居費が、9万円近くに跳ね上がります。
制度の実施は2023年の4月なので猶予はありますが、これは大問題です。
月に9万円といえば、それなりの住宅ローンの支払額に相当します。
賃貸でこの額を払い続けることに、僕も嫁さんも強い抵抗を感じました。
緊急家族会議
社宅制度の変更が発表されて、我が家は緊急家族会議を開催しました。
制度の変更に激怒していた嫁さんですが、徐々に現実的に考えてくれるようになりました。
論点は、
・最終的にどこに住みたいのか?
・家賃負担から考えたときに賃貸と持ち家のどちらが良いかの判断
・異動があったときにどうするか?
・子供の転校のタイミング
大きく分けるとこのような感じでした。
いろんな可能性を考えましたが、次のような意見に集約されました。
・子供を中学3年生になるタイミングで転校させたくない
・僕の人事異動がはっきりと見通せない
・賃貸に9万円も払うのは嫌
・実家の近くに住むことにはこだわらない
これらの方向性から考えて、このまま賃貸を続けるのは不可、同じような金額を払うなら持ち家にする、という結論に達しました。
ピアノは重い足かせ
世の中にはいろんな楽器がありますが、住まいとの共存を考えたときにはピアノは厄介な楽器です。
まずはその重さのせいで、簡単に動かしたりできません。
次に、ピアノが発する音量は調整の幅が少なく、大体は大音量と定義される音量で鳴り響きます。
賃貸物件を探していて「ピアノ」という一言をいった途端に、不動産屋の顔からやる気がなくなるシーンに何度出会ったことでしょう。
分譲マンションであっても、最近は規約が厳しくなって、グランドピアノはもちろん、アップライトピアノですら置けなくなってきているそうです。
理由は、音による近隣トラブルを避けるためとのことです。
ちなみに今僕が住んでいる物件は、大家さんが寛容な方で、アップライトピアノまでは置いてもよいといわれています。
もちろん隣近所には挨拶にいって、10時から20時までしか演奏しない、窓は開けないなど、自主的な決まり事を説明し理解を得ています。
残念ながら子供の学区の中で、家賃が安い物件では、ピアノを置ける物件は見つけることができませんでした。
今の物件が貴重な物件であることを再認識すると同時に、賃貸での引っ越しはあきらめることにしました。
決定した方向性
こうして、いくつかの外部要因の変化によって、賃貸派の我が家が一戸建てを買う決断をしました。
ただ、一口に一戸建てといっても、多くの考えるべきことがあります。
・新築か中古か?
・新築でも、建売か注文住宅か?
・中古なら、築年数は?
・土地の広さは?
・建物の大きさは?
・部屋数は?
・間取りは?
・場所は?
・外せない条件は?
熟年に差し掛かりつつある我が夫婦は、普段の会話が激減しています。
お互い仕事をしているため、生活リズムがずれているのもありますが、そもそも話をしなくなっています。
でも、この家問題を機に、話をしなくてはならないことが増えました。
嫁さんは元々話が長いタイプなので、時間がすごくとられるのは厳しいところですが、こまめに意思疎通をはかるのは良いことも多くあります。
将来のことを含めて、一つ一つ我が家の方向性を明確にしていくことで、イメージができあがっていきます。
まとめ
生粋の「賃貸派」の我が家が、一戸建て購入を決断した理由と経緯について紹介してきました。
決断に至った大きな要因としては、
・会社の人事異動がいつあるのか分からない
・社宅制度の改悪による負担の増加
・子供が中学2年生と転校をさせたくない年齢に差し掛かっている
・アップライトピアノがあるため賃貸物件を見つけることが難しい
があります。
次回は、不動産屋を回ってみて、専門家の話を聞いて気がついたことや、決めなくてはならないことなどを紹介したいと思います。
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