猫を迎える ときの準備とは?
猫と一緒に暮らす。
それは、とても素敵なことです。
猫は、たくさんの笑顔と幸せをあなたにもたらしてくれます。
でも、どんな物事にも表と裏があるように、たくさんの喜びの陰に、大変なことや覚悟しなくてはいけないこともあります。
思いつきでは生き物と長く暮らすことはできません。
猫を迎える 前には、しなくてはならない準備、覚悟しなくてはいけないことがあります。
この記事では、猫と幸せに暮らすための準備、心構え、覚悟、必要な物について紹介しています。
猫を迎える ときの心の準備と覚悟
猫に限らず動物と暮らすということは、大きな責任が伴います。
飼う前によく考えて、心構えをしなくてはいけないことがたくさんあります。
例えば、猫はいつも元気でいてくれるとは限りません。
時には病気や怪我をしてしまったり、元気がない、ご飯を食べないなど体調を崩すときもあります。
病院に連れて行ったり、原因を調べて対処したり、言葉が通じないので人間以上に大変な場合もあります。
はじめに厳しいことを書きましたが、「動物は物ではない」ということを意識してほしいのです。
猫は気まぐれ
猫は気まぐれな動物です。
思いっきり甘えてきたと思ったら、何かの拍子に毛を逆立てて怒ったり、時には人間に全く興味を失ったかのような態度をしたり、様々な表情を見せてくれます。
特に子猫のうちは、言葉で説明してもわかりませんし、あなたが猫の気持ちを理解することも難しいでしょう。
長く暮らしているとお互いの考えていることがわかってくると思いますが、はじめのうちはいろいろと大変なことがあります。
そんな気まぐれな猫と良い関係を築くには、猫に寄り添った考えや生活をしなくてはいけません。
今までの生活リズムや習慣の全てとはいいませんが、何割かは猫に合わせて変えることが必要になります。
感情のある生き物であると認識しよう
猫は個人主義の生き物と言われますが、それは様々な感情を持ち、自分の意志で行動する生き物と言い換えることができるでしょう。
「ペットとして飼う」という視点では、人間の思い通りに管理したいという思考に陥りがちですが、猫と良い関係を築くには、猫の感情に寄り添うという考え方が必要です。
ただし、何でも猫のいうとおり、ということではなく、トイレや食事など人間との生活のルールを教えたり、しつけをすることも大事です。
猫が人間との生活のルールと躾を身につけることは、お互いが快適に暮らせる環境作りになるだけでなく、誤食や不用意なケガなどを防ぐことにもなるので重要なことといえるでしょう。
また、生き物である以上、どんなに気をつけていても病気になったり、ケガをしたりすることもあります。
動物病院に行ったり、看病に必要な用具を揃えるなど、人間と同様かそれ以上に費用がかかることもあるので、覚悟が必要です。
猫一匹を迎えるということは、子供が一人増えるイメージに近いと思います。
食事、身の回りの世話など、想像している以上に手がかかります。
猫は家が好き
「犬は人に付き、猫は家に付く」といわれます。
もちろん猫も人に懐き、人とコミュニケーションを取ることを好む子が多いのですが、犬と猫を比較した場合の傾向としてこのように言われるようです。
猫にとって家はテリトリーです。
そのため、頻繁な環境変化は大きなストレスになります。
例えば、家猫は外出が苦手です。
家の外に出ることは、外敵からの脅威にさらされることになるので、とても不安がる猫が多いです。
家にいるときはベランダや庭に出たがる猫も、いざ外に出ると怖がったり、パニックになって走り出してしまうこともあります。
安全に安心して生涯過ごしてもらうには、家の中で飼うのがもっとも良い方法です。
いつも一緒にいたいからといって、頻繁に外出先に連れ出したりするのは好ましいことではありません。
猫は一日のうち多くの時間を寝てすごす生き物です。
家を安心できる環境にして、ゆっくりとすごさせてあげるのが一番です。
人間の生活を変えなくてはならない
猫と暮らすということは、「子供がひとり増えるようなもの」と例えられることがあります。
猫を迎えることで、あなたの生活スタイルを変えなくてはいけない場合があります。
いえ、変えることになります、というのが正しい表現かもしれません。
例えば、猫には人間の休日は関係ありません。
土曜日や日曜日も、朝ごはんの時間には鳴いてあなたを起こすでしょう。
あなたの体調がすぐれない日も、遊んでほしいとせがんでくるかもしれません。
あなたは、猫を残して長期間にわたって家を空けることはできなくなるかもしれません。
旅行に出かけるときは、猫をペットホテルなどに預けなくてはなりません。
少し挙げただけでも、結構大変なことだとお分かりになるのではないでしょうか。
猫と暮らすということは、あなたのライフスタイルを否応なく変えてしまうことになります。
猫を受け入れるときには、この覚悟が必要です。
猫を迎える ときに用意しておくもの
はじめて猫を飼うときに必要になるものを紹介します。
安全に快適に暮らしてもらうためには、いろいろな物が必要になるので驚かれるかもしれません。
ここで紹介するものは、僕が厳選したものだけになります。
ショップなどでは、もっと多くの道具やフードなどを勧められるようです。
なかには、お客の知識がないことにつけ込んで、不要なものまで売りつけているように思えるものもあります。
ここでは本当に必要なものだけ紹介します。
ケージ(サークル)
猫には安心して体を休められる場所が必要です。
家族と共用の場所ではなく、自分のニオイのついた自分だけの場所があることで安心します。
子猫のうちは、体力の続く限り遊んでしまいがちですが、遊びすぎはよくありません。
人の側で、ある程度時間を決めて遊んであげるようにし、遊びの時間以外はケージで過ごすようにすることで、生活のリズムを作ることができるでしょう。
また、知らない人が家にきたときや、イタズラをされると困る時間など、ケージがあることで無用のトラブルを避けることができるでしょう。
色々な種類のケージが販売されていますが、機能性やコスパから我が家ではこちらのケージを使用しています。
サイズ違いもあるので、猫の大きさや部屋の大きさに合わせて選べるのも良いところです。
トイレ
ネットの記事などでは、子猫のうちは100均で売っている四角い洗い桶で十分、などと書いてあるものもありますが、僕の経験上では、体の小さな猫でも大きめのトイレを用意してあげることをおすすめします。
その理由は、大きめのトイレのほうが結果的に掃除の手間を減らすことになるからです。
我が家でも、子猫のうちは100均の洗い桶をトイレにしようと用意していました。
うちの子は体が小さかったのでサイズは十分だと思っていましたが、トイレをした後の砂かけの動作を見たときに考えを改めることになりました。
洗い桶では、深さが足りずに、足で蹴った砂の多くがトイレに収まらず、周囲に飛び散ってしまいました。
そのうち慣れるかと思いましたが、砂は飛び散り続けたため、すぐに大きめの猫用トイレを用意することになりました。
猫用のトイレは、しっかりした深さがあるため、砂が飛び散ることはなくなりました。
様々なデザイン、機能がついたものもありますが、安いものでよいので深さのあるものを選ぶことをおすすめします。
ベットまたはブランケット
猫は決まった場所がなくても寝る生き物ですが、子猫のうちは事故を防ぐ意味でもベッドなどを用意してあげたほうがよいでしょう。
ショップでは、屋根のついたタイプや、クッション部分だけのものなど、いろいろな猫用のベッドが販売されています。
体がすっぽり隠れるほうが安心して寝られる子もいれば、囲いのないものを好む子もいますので、何がその子に合うのかは使ってみないとわかりません。
ちなみにうちの子は、ベッドタイプは嫌いなようでいたずらして壊してしまったので、ブランケットを折りたたんだものを使っています。
冬の寒い時期はヒーターを中に入れられるものが良いなど、ショップで色々見てみるのも楽しいものです。
ちなみに僕のおすすめはこちらのベッドです
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ご飯と水の食器
ご飯用と水用の食器は必要です。
食器を選ぶときに気をつけたいのは高さと重さです。
猫の対抗に比べて、低すぎる食器は首に負担がかかるので、あまり首を曲げずに食べられる高さのものを選ぶようにしましょう。
また、陶器でできた食器は安定感がありますが、重すぎて扱いにくいと感じる方もいるようですので、実物を手にとって確認することをおすすめします。
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猫砂
猫は猫砂の上でトイレをします。
トイレの後は、足で砂を蹴って便を隠すのが習性です。
そのため、猫のトイレには猫砂をたっぷりと入れてあげます。
砂は色々な種類があり、使われる素材も紙、木、おから、鉱物系、シリカゲルなどがあります。
それぞれに特徴がありますが、子猫のうちは間違って猫砂を食べてしまう子もいるので、安全な素材の砂を選ぶことも大事です。
また猫砂選びでチェックするべきポイントは次の5つです。
・安全性
・消臭力
・固まりやすさ
・重さ
・処分のしやすさ
素材ごとのおおまかな特徴は次のようなものです。
鉱物系
鉱物系は天然の砂に似ているので好む猫が多く、しっかり固まるものが多いです。
消臭性に優れ、価格も安く、使い勝手が良いのですが、重い、粉塵が飛びやすいなどのデメリットもあります。
また、安全性の面からは注意が必要な素材です。
紙製
紙製の猫砂はパルプ素材を使用しているため、軽く、トイレに流せるタイプのものが多いのが特徴です。
またおしっこの色が確認しやすく、健康管理の面でのメリットがあります。
反面、トイレが埃っぽくなることがあったり、製造段階で化学薬品を使用する場合もあるので注意が必要です。
木製
木製の猫砂は、ヒノキやオガクズなどを素材に使っているものが多いです。
固まるタイプ、崩れるタイプ、システムトイレ用の固まらないタイプなど、いろいろな種類があります。
メリットは、軽い、天然素材で安全、天然の消臭効果、燃えるゴミとして捨てられる。
デメリットは、固まり方がゆっくりで崩れやすい商品もある、鉱物や消臭剤などが混合されているものもある。
いろいろなタイプがあるので、気になる方は原材料の表示を確認するようにしましょう。
おから
大豆の絞りカスである「おから」から作られる猫砂は、食べ物が原材料なので安全性が高いことが特徴です。
メリットとしては、安全性のほか、トイレに流せる、粒が大きめで飛び散りにくいということがあげられます。
デメリットとしては、大豆アレルギーに注意が必要、価格がやや高い、独特のニオイがする場合がある、化学薬品を使用している場合がある、というものです。
我が家でははじめは紙製を使っていましたが、消臭力や扱いやすさから下のリンクの砂を使っています。
あまりお店で見かけないのですが、ネットならまとめて格安で購入できるので重宝しています。
一般的に猫砂は、ペットショップやホームセンター、ドラッグストアなどで購入できますが、結構重いのでネットでまとめて注文すると安くなる場合もあるのでおすすめです。
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ごはん
猫にとってご飯は大きな楽しみです。
いつもしっかりと食べてくれるご飯を用意してあげたいものです。
ショップの売り場に行くとたくさんのキャットフードがあって、何が良いのか迷ってしまいます。
「猫にとって何が必要か」という考え方よりは、「何が不必要か」という視点でご飯を選ぶほうが良いでしょう。
猫が健康で長生きしてくれるかどうかには、適切なご飯を選ぶことはとても大切なことです。
猫は肉食動物です。
野生動物として、ネズミや小動物を獲って食べるのが元々の食生活でした。
そのため、タンパク質を中心にした食事が自然なのです。
タンパク質の他には、脂質、ビタミン、ミネラルなども必要です。
反対に、猫の食事に必要ないものもあります。
それが、穀物です。
人間の食事では、小麦やトウモロコシなどの穀物は普通に食べられますが、猫にとっては不必要な栄養素です。
肉食動物の猫にとって穀物は、糖質を過剰に摂ることになってしまいます。
穀物を中心にした食事を猫に与え続けることは、長期的に見て健康を損なう可能性があるといえるでしょう。
どんな猫にも適した、完璧なご飯というものはありません。
たくさん食べる子、少食な子、子猫、老猫、病気を持った子など、それぞれの猫に合わせた食事を用意してあげる必要があります。
さて、たくさんあるキャットフードですが、チェックするポイントは「子猫用」と「グレインフリー」の2つです。
1歳に満たない子猫は、成長のために多くの栄養を必要とします。
そのため「子猫用」と書かれたキャットフードは、成猫用のフードよりも高カロリーになっています。
また、フードによっては免疫力を強化するビタミンEやCを強化したものもあるので、原材料や栄養素をチェックしてから購入するようにしましょう。
もう一つの「グレインフリー」とは「穀物を使用していない」という意味です。
猫には、穀物は不要な栄養素ですが、多くのキャットフードは製造コストを下げるためにトウモロコシや小麦などの穀物が主原料になっています。
穀物は、猫の内臓に負担をかけるだけでなく、アレルギーの原因になる場合もあります。
グレインフリーのキャットフードは、猫にとって不必要な穀物を使用していないフードのことを指します。
グレインフリーのキャットフードの選び方については、別の記事でご紹介したいと思いますが、パッケージの原材料の表記をよく確認して選ぶことをおすすめします。
ちなみに、我が家で愛用しているグレインフリーのキャットフードはこちらです。
セレクトバランス グレインフリー 猫キトン チキン 小粒 〜12ヶ月の子猫・母猫用 400g
セレクトバランス グレインフリー キャットフード キトン チキン 小粒 〜12ヶ月の子猫・母猫用 1.6kg 猫 キャット
フランス製グレインフリーのプレミアムキャットフード
GRANDS(グランツ)
ピュリナ ワン キャット 1歳から全ての年齢に グレインフリー チキン(1.6kg*3袋セット)【qqu】【dalc_purinaone】【ピュリナワン(PURINA ONE)】
おもちゃ
猫にとって遊びは仕事のようなものです。
特に子猫は人と遊びながら、やって良いこと悪いことを覚えたり、力の加減を身につけたりするものです。
猫を迎えるときには、何種類かの猫用のおもちゃを用意しておきましょう。
ショップに行くと、ぬいぐるみタイプや、棒の先にネズミのような小動物の模型がついたもの、ボールの中に音が鳴る物が入ったものなど、たくさんの種類のおもちゃがあります。
猫によって、好みのおもちゃが違うので、いくつか試してみて、よく遊んでくれるおもちゃを増やすのも良いでしょう。
遊びながら色々なことを覚えるというのは、人間の子供と似ていますが、子猫の中には疲れていても限界まで遊んでしまう子もいるので、人の側で時間をある程度決めたり、猫の様子を見ながら加減して遊ぶようにしましょう。
ビニール袋、ウェットティッシュなど
猫と暮らしてみると気がつくことですが、特に子猫のうちは部屋の色々なところに興味を示して、汚したり壊したりすることが多くあります。
やって良いことと悪い事の判断がつかず、力の加減もわからない段階ではしょうがないことです。
一つ一つ試しながら覚えていくところは、人間の子供と一緒ですね。
掃除や片付けをすることも多くなるため、ビニール袋やウェットティッシュなどの掃除用具は多めに用意しておきましょう。
ウェットティッシュは、大きさでいえば大判のものと小さめのものの二種類、床や家具などを拭くアルコールが含まれたものと、猫の体などを拭くノンアルコールのものがあると便利です。
必ずしも「ペット用」や「猫用」である必要はありませんので、ホームセンターなどで揃えるとよいでしょう。
我が家では、ネットでまとめて買うようにしていますが、消耗品はランニングコストなので少しでもお得に買うようにしたいものです。
ヒーター(冬場)
猫は寒がりな動物です。
童謡にも「猫はこたつで丸くなる」の歌があるとおり、人間にとっては暑いと感じるでも、猫にとっては快適な温度なようです。
反面、寒さにはあまり強くありません。
猫の体温は通常で38〜39℃と高いため、暑さに強くても寒さには弱いのです。
そのため、冬の寒い時期は注意が必要です。
人間が家にいるときはエアコンなど暖房をつけて部屋を暖めていますが、外出時や夜はどうでしょう。
暖房を止めて出かけたり、睡眠をとるのが一般的です。
猫にとって寒い部屋はつらい環境ですが、24時間ずっと暖房をつけているのも難しいでしょう。
そこで活用したいのが、ペット用のヒーターマットやホットカーペットと呼ばれるものです。
マット上の布地の中に電熱線が入っていて発熱する仕様のものが多く、温度調整やタイマー設定ができる商品もあります。
大きさも色々あるので、猫の大きさに合わせて選ぶことができます。
ヒーターマットを猫が休む場所に置いてあげることで、寒い季節も暖かくすごすことができるでしょう。
猫を迎える ときの準備と費用
実際に猫を迎えるときにかかる費用はどのくらいなのでしょう。
どこから猫を迎えるかによって費用は大きく変わりますが、ゼロから揃えなくてはいけない物と、検査や予防接種などの費用の一例を紹介します。
設備(ケージ、トイレ、ベット、食器)
まずはハードの部分です。
ケージは大きさにもよりますが、小さめのもので1万円程度から、大型で高さのあるものだと3万円くらいするものもあります。
ペットショップやホームセンター、ネット通販でも購入できます。
我が家ではケージの中で動き回れるように少し大きめのこちらを使っています。
(リンク)
トイレは、結構大事な設備です。
猫が快適にトイレをしてくれないと健康を損なうこともあります。
通常の猫用トイレのおすすめは、少し大きめのサイズで、前と後ろの部分の壁が高めのものです。
理由は、大きめのトイレは猫が好みの姿勢を取りやすく、トイレの中の好きな場所で用を足すことができることと、壁が高いことで「砂かけ」の動作をしても砂が周囲に飛び散りにくく掃除がしやすいからです。
また、システムトイレと呼ばれる、固まらない猫砂とシートを組み合わせて使うトイレもあります。
システムトイレは、普通のおしっこなら週一回程度のシート交換ですみ、ウンチのときは砂の汚れた部分だけ取り除けばよいので手入れは楽ですが、慣れるまで少し時間がかかる、固まらない猫砂を扱っていないお店もあるなど、普通のトイレとは違いがあります。
普通のトイレは1,500円程度から、色々なサイズや形状の商品があります。
システムトイレは構造が少し複雑なので、価格も少し高く、種類も普通のトイレほど多くはありません。
猫が快適にトイレをしていないようであれば、買い換えることも必要になります。
食事のときに使う食器は、それほど気をつけることはありませんが、人間用の皿や器を使うのは避けたほうがよいです。
猫は足を伸ばしてたった状態で食事しますが、皿などでは首の位置が下がりすぎてしまい良くありません。
数cm床から浮いている位置が食べやすいようです。
市販されている猫用の食器は高さにも配慮されているものが多いので、ショップなどで確認してから購入しましょう。
食事、猫砂
猫を迎えたその日から食事とトイレは始まります。
猫砂は、今まで使っていたものと同じ銘柄の砂を用意すると、抵抗なくトイレをしてくれることが多いです。
使っていた砂を少し分けてもらって、用意した砂と混ぜても良いようです。
食事も、迎える前に食べていたものと同じ銘柄の物を用意することで、食べてくれやすくなるといわれます。
猫は環境が変わると、食事やトイレをしなくなることがあります。
なるべく早く新しい環境になれてくれるように、以前使っていたのと同じ食事や砂を用意することは効果的だといわれています。
はじめは迎える前と同じ銘柄を使ってみて、猫が環境に慣れたら徐々に変えていくのが良いでしょう。
消耗品(ウェットティッシュ、袋など)
ビニール袋やウェットティッシュは、猫と暮らすときに重宝する消耗品です。
ビニール袋は、トイレの後の砂を捨てるときや、汚れた場所を拭いたウェットティッシュを捨てるときなどに使用します。
ウェットティッシュは、例えばご飯をこぼして汚れた床を拭いたり、慣れないトイレでおしっこを踏んでしまったりしたときに足を拭いたりするなど、使う機会は非常に多くあります。
ペットショップで高いものを買う必要はありません。
100均で揃えられるもので十分です。
検査、予防接種などの費用
猫を迎えるときには、病院での検査や予防接種の費用が必要になります。
これは、保護施設やペットショップなどで飼育をする際に、病気やケガがないか、感染症にかかっていないかなどの検査、寄生虫の駆虫や予防、混合ワクチンの接種などを行うための費用です。
また、種によっては遺伝子病検査が必要な場合もあります。
さらに、マイクロチップの装着をする場合にはその費用も必要になります。
マイクロチップは義務ではありませんが、万が一迷子になったりした場合にあなたの猫であることを証明するものになるため、装着が推奨されています。
これらの費用は、迎える先によって色々ですが、例えば大手ペットショップでは検査費用で約50,000円、予防接種費用で約5,000円、遺伝子病検査費用で約13,000円などと明示されていたり、保護猫の譲渡を行う施設では譲渡の時にこれらの費用を請求される場合もあります。
猫を迎えるときには、健康かどうか、将来、病気になるリスクがないかなど、気になるところです。
猫は言葉を発することができないので、検査や予防をすることには大きな意味があるといえるでしょう。
保険
猫が病気やケガをして動物病院に行くと、当然ですが治療費が発生します。
人間であれば、健康保険が適用されて実際の治療費の3割が自己負担となりますが、猫には健康保険という制度はありません。
そのため、治療費は全額自己負担となります。
猫は人間とは違い治療費が安い、などということはなく、治療や手術、入院には結構な費用がかかります。
人間にかかる医療費とは比較できませんが、病気がちだったり、ケガをしやすい猫の場合にはかなりの負担になることがあります。
治療費が用意できなくて亡くなってしまうというのは本当に悲しいことです。
そんな心配もあって我が家では、猫用の医療保険に加入しています。
調べてみると色々な会社から、猫用の保険が販売されているのがわかります。
保険でカバーできる範囲、月額保険料は保険商品によってバラバラなので、比較サイトなどで自分にあった保険を探して加入することをおすすめします。
ちなみにですが、我が家では下のリンクの保険に加入しています。
カバー範囲は補償、通院、入院、手術、病気とケガ全般で、月額保険料が抑えめなのが特徴の保険です。
リトルファミリー少額短期保険株式会社
「わんデイズ・にゃんデイズ」
動物病院
猫を迎える前に、あなたの家の近所に評判の良い動物病院を探しておきましょう。
猫は、あなたが思っているよりも病院のお世話になるものです。
病気やケガ、ワクチンや検査、健康診断などで通うだけでなく、去勢手術や避妊手術のお世話になることもあります。
先生の腕の良し悪しだけでなく、入院施設の有無や、交通手段など総合的にみて、あなたにとって通いやすい病院を探しておきましょう。
猫が与えてくれるもの
はじめの方にも書きましたが、猫と暮らすには相応の覚悟が必要です。
ただカワイイという理由だけでは、暮らし続けるのは難しくなります。
猫を人間に合わせるように導くことも必要ですが、人間が猫に合わせる部分も多くでてきます。
猫との暮らしのリズムが定まってくると、猫があなたにたくさんのことを与えてくれる存在になっていることに気がつくでしょう。
それは「癒やし」だったり、「喜び」だったり、「おもしろさ」であったり、時には「悲しみ」のときもありますが、大概はポジティブなたくさんの感情の動きをもたらしてくれます。
猫と暮らすことで、あなたの生活はより豊かなものになるでしょう。
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