(初心者向け)自宅でできる エレキギターのメンテナンス 、お掃除

ギター

・ エレキギターのメンテナンス ってどうしたらいいの?
・家庭用の洗剤とかで掃除していいのかな?
・どんな道具をつかったらいいの?
・清掃のやり方を知りたい

 エレキギターのメンテナンス は必要です

ギターは結構汚れます。
毎日弾いていても、あまり弾かずに保管していても、いろいろな汚れがつきます。
例えば、毎日弾く人なら、腕や手が触れる部分に皮脂などが付着します。
部屋に置いていてもホコリがつきます。
また、弾いても弾かなくても、弦は劣化していき、錆びてしまうこともあります。
このように、楽器を所有しているとメンテナンスは必ず必要な作業になってきます。
この記事では、エレキギターの掃除と簡単なメンテナンスの仕方を、必要な道具の紹介と共に説明したいと思います。
トラスロッドの調整など、ちょっとシビアな調整は割愛します。

 エレキギターのメンテナンス で用意するもの

ギターを買う

メンテナンスをする際に必要なものをあげてみます。
・楽器用ポリッシュ
・指板用クリーナー
・指板用オイル
・金属磨き
・クロス
・綿棒
・マスキングテープ
・ドライバー
・交換用の弦

それぞれ簡単に説明します。

楽器用ポリッシュ

ギターのボティについた汚れや皮脂などを落とすためのクリーナーです。
ギターの塗装は、ポリ、サテン、ラッカーなどの種類がありますが、結構デリケートなので、住宅用洗剤などは使わず、専用のクリーナーを使いましょう。
僕が愛用しているのは「 Ken Smith Pro Formula Polish 」で、天然素材を使用しているので塗装を傷めず、汚れ落ちと艶だし効果のあるポリッシュです。
有名なリペアマンや、ミュージシャンに愛用されていますが、価格も手ごろなので、僕のような素人でも使いやすいです。

指板用クリーナー

指板の汚れを落とすクリーナーです。
指板は常に指が触れている部分になり、気が付かないうちに皮脂、手垢などが付着しているものです。
ボディとは異なり、指板自体は塗装されていないため、使われている木材の特質がそのまま現れます。
専用のクリーナーでケアすることが、ギターを良い状態に保つことにつながります。
僕が良く使うのは、「TRICK フレットボードクリーナー TP11」です。
このクリーナーは水溶性で、不燃性、非腐食性、臭いも残らないため使いやすいです。
また、酸やアルカリ、有害な化学物質を含まず、油分を分解し、指板の汚れを落としてくれます。

指板用オイル

上の指板用クリーナーで汚れを落とした後に、指板に塗布するオイルです。
指板の汚れを落とすと、指板上は油分が不足した状態になります。
そのままにすると、指板の縮み、割れなどが発生する可能性があるため、掃除の後には専用のオイルを適量塗布して、指板の状態を整える必要があります。
僕は「 ROCHE THOMAS Premium Fingerboard Oil (ロシュトーマス フィンガーボードオイル)」を使用しています。
高い浸透率と伸びの良さで、少量で指板によく馴染みます。
ローズウッド指板、エボニー指板に特におすすめ、となっています。
レモンオイルを使用している方も多いようですが、一部ではフレットが錆びる、などの意見もあるため、その心配のないこのオイルを僕は使っています。

金属磨き(コンパウンド)

代表的なブランドとしては「ピカール」(商品名にリンク:  )があります。
この金属磨きは日常的なメンテナンスに使う、というよりは半年、一年に一度程度の使用が目安だと思います。
例えば、フレット、ブリッジ、金属カバーがついたハムバッカーなど金属部品の、「くすみ」や「錆」を落とすときに使用します。

クロス、ウエス

ボディ、各パーツなどを磨いたり、拭きあげる際に使用します。
楽器用として販売されているものもありますが、クロス、ウエスについては一般清掃用で十分だと思います。

マスキングテープ

フレットを磨く際に、指板に金属磨きがつかないように保護するのに使用します。

ドライバー

ギターはいろいろなところにネジが使用されていますが、日常使用をしていると自然にゆるみが出ているネジがあります。
メンテナンスのついでに、ネジの締めましをしましょう。
特に、ペグにネジが使われている場合、チューニングの安定性に影響しますので、チェックした方がよいと思います。

ギターのメンテナンス箇所

ギターの日常メンテナンス個所は、「ボディ周り」と「ネック周り」、「金属部品」に分けられます。
本格的に清掃を始める前に、古くなった弦を取り外しておきましょう。

指板のメンテナンス

まずは指板をきれいにします。
指板は一番触る部分であると同時に、繊細なパーツなので、丁寧にケアを行います。

フレットを磨く

フレットは、いつも指が触れる場所であり、弦が触れてこすれる場所です。
通常使用のうちに、少しずつ摩耗で減ってしまうと同時に、表面がくすんでしまいます。
フレットを磨くと、驚くほど輝きが戻ってきて、テンションが上がりますよ。
その方法は次の手順です。

①マスキングする

エレキギターのメンテナンス

指板にマスキングテープを貼り、金属磨きが指板につかないように保護します。
貼り方は、ネックの幅に切ったテープを、フレットの根本ギリギリに合わせて貼ります。
全てのフレットの左右にテープを張り付けて、最後にネックの上下の端にもテープを貼ります。
これは、金属磨きがネックの側面などに付着しないようにするためです。

②磨く

ネックの下にボディと同じような厚さの物を挟み、ネックに負荷がかからないようにします。
クロスに金属磨きを少量とり、フレットを一本ずつ磨いていきます。
力を入れる必要はなく、数回往復するように軽くこするだけで十分汚れが落ちます。
磨くときに、金属磨きがマスキングテープについてしまいますが、テープで指板は保護されているので、あまり神経質になる必要はありません。

③拭きとりをする

全てのフレットを磨き終えたら、別のクロスを使いフレットについた金属磨きを拭きとります。

④マスキングを外す

一通り拭き取りができたら、マスキングテープを外します。
使用する金属磨きによっては、水分がテープに浸透し、指板面にもついていると思います。

⑤もう一度拭きとりをする

先ほどフレットの拭き取りをしましたが、今度は指板面、ネックの側面まで含めて、入念に拭き取りをしていきます。
特に、フレットと指板面の接続部分に金属磨きが付着していることが多いので、クロスと細い綿棒を使用して、しっかり拭き取りをします。

指板のクリーニング

フレット磨きの次は、指板面のクリーニングです。
指板には皮脂や汗などが付着しやすく、また適切に油分のコントロールをしてあげる必要があるため、定期的にクリーニングをした方が、ギターを良い状態に保つことができます。

クロスに指板用クリーナーをつけて、指板面をひとつずつ拭いていきます。
力を入れる必要はなく、クロスの摩擦力とクリーナーによって汚れが浮いてきます。
フレット磨きの際の金属磨きの残留にも注意して拭いていきましょう。
使用するクリーナーによっては、油分を除去する力が強く、指板が白っぽくなるものもあるようです。
全ての指板面を拭いたら、クリーナーが残らないように、別のクロスで拭き取りを行います。

指板オイルの塗布

指板の清掃の次は、指板オイルの塗布です。
汚れと油分を落とした指板は、「カラカラ」になっている状態です。
このままでは、指板が割れたり縮んだりする恐れがあるので、オイルを塗って適切な油分を与え保護します。

動画などを見ていると、レモンオイルなどをビシャビシャになるほど塗っているものもありますが、そこまでする必要はありません。
クロスにオイルを含ませて、指板面を軽く拭きます。
全ての指板面にオイルを塗ったら、もう一度頭から塗布していきます。

ローズウッドやエボニーなど濃い色の指板では、塗布した部分の色が変わるので加減が分かりやすいと思います。

金属部品のメンテナンス

エレキギターのメンテナンス

ブリッジ、金属カバーがついたハムバッカーなどの金属部品は、ギターを使っているうちに「くすみ」や「錆」が出てきます。
金属磨きを使用して、汚れを取ってあげることで、驚くほどピカピカになります。
金メッキのパーツには使用できませんが、新品のようになった金属パーツは見ているだけでテンションが上がります。

クロスやウエスに金属磨きを少量つけて、パーツを軽く磨きます。

なるべくボディに金属磨きをつけたくないので、外せるパーツは取り外してパーツだけ磨きます。
取り外せないパーツは、綿棒なども使いながら磨きます。
ストラトよりもレスポールタイプの方が、外せる部品が多いので磨きやすいと思います。
気を付けなくてはいけないのは、磨いた後にしっかりと金属磨きを除去することです。
磨くときに使ったのとは別のクロスで、拭きあげをして洗剤が残らないようにしましょう。

ボディの清掃

ボディの清掃は、クロスにポリッシュをつけて、ボディ表面を拭きあげる、という作業です。
ポリッシュで磨く前に、指の腹でボディを撫でてみてください、皮脂汚れなどがある部分に差し掛かると「ツルツル」とした指の感触から「ザラザラ」とした感じに変わると思います。
特に、右手の付け根から前腕が触れる個所が汚れやすいと思います。
ポリッシュをクロスにつけて磨く際には、そんなに力を入れる必要はありません。
軽く拭いていくと、クロスに汚れが移っていくのが分かります。
ボディの手触りも「ツルツル」になっていきます。
前面、側面、後ろ側と拭きあげます。
最後に、ネックの裏側、ヘッド、ネックとボディのジョイント部分など、細かい部分も拭きあげして完了です。

弦の張り替え

エレキギターのメンテナンス

一通りのメンテナンスが終わったら、取り外したパーツを戻して、新しい弦を張りましょう。
貼りながらペグのネジなどの「ゆるみ」を確認し、必要なら締め増しをします。

ネックの反りと、弦高のチェック

弦を張りながら、ネックの反りと、弦高のチェックをしましょう。
弦高は専用のスケールなどでチェックし、高い低いなど不具合があれば調整します。
どんなに調整をしてもうまく収まらない場合は、ネックに反りやねじれが発生している可能性も出てきます。
トラスロッドの調整など、自信がないときは、楽器店に持ち込んで調整してもらいましょう。

まとめ

簡単にギターのメンテナンス方法をご紹介しました。
僕は、3~4か月に一度、弦を張り替えるタイミングでこれらのメンテナンスを行っています。
清掃のたびに輝きを取り戻すギターを見て、練習のモチベーションが復活するので、僕にとっては結構大事な「儀式」のようになっています。
もっと詳しく解説している動画などもあるようなので、極めたい方は見てみることをお勧めします。

 

 

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